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独学を選択した理由

2014 年 06 月 25 日
トランペット奮闘日記


先日、これからトランペットを始めるられるという大阪在住のFさんからメールを頂きました。ありがとうございます。

いくつかご質問を頂きまして、その中で「独学で習得されたのでしょうか?」というご質問への返答で少々長くなると思いメールに書かなかった私が独学を選択した理由をこちらに書かせてもらおうかと思います。

私のトランペットは完全な独学です。一度はその理由をこの日記で書こうと思ったこともありますが、少々批判的な内容も含まれてしまうかなとも思い書かないでおりました。

でも、もう何年も経ってますし、いつか書いておくべきことだとも思っていたのでこの機会に書いてみたいと思います。

私も、トランペットを始めたあたりの頃は音楽教室でレッスンなど受けた方がいいのかなと考えたりはしていました。楽器屋さんで音楽教室のパンフレットをもらってきたりもしていました。

そんな折、よく行く楽器店で金管楽器の展示会をしているというお知らせが届いていたので、さっそく購入したばかりのXO RV-GBを持って楽器屋さんに試奏をさせてもらいに行きました。

そこで担当してくれた店員さんが音大卒でトランペットを専攻していて個人レッスンもしているという方でした。

そこで私がトランペットを吹いていると、

「姿勢が悪い、こう!」(肩を掴んで矯正)
「ビブラートをかけるときは顎を動かさない」

「では、どうすればいいんですか?」と訪ねたら、

「それはレッスンになってしまうからここでは教えられない」

私「・・・」。

ちょっと私のXO RV-GBを吹かせて欲しいというので吹いてみてもらったら、即

「(XOは)全然ダメ。こんなのよりBachを使った方がいい」

私「・・・」。

そもそも、ただ試奏しにきたのになんでこんな複雑な気分にさせられなくてはいけないのだろうと思いつつ話題を変えようと思って「市原ひかりが好きなんですよ、彼女すごくないですか?」と言ったら「え?ああ、あんなフニャフニャな音はダメ。あれは粘膜奏法、真似しちゃダメ!」と言われてしまいました・・・(※市原ひかり氏は断じて粘膜奏法ではありません!)

ジャズに理解のないガチガチのクラシック畑の人だったんでしょう。そのあと、ワンレッスン、1時間3千円で教えてるけどどうでしょうと勧誘を受けましたがお断りました。(後から思えば、売り込み的な意味合いがあったのでしょうね)

とりあえず、こんな先生のレッスンは絶対に受けたくないなと思いました。(自分の愛用楽器と好きなアーティストをこんなにバッサリ否定されるなんてどうすりゃいいのでしょうか^^;)

そこで悟ったのです。自分がトランペットに関しては「そうじゃなくて、こうしなさい」と言われても多分素直に聞き入れられないのだろうと。

べつにクラシックをやりたいわけではない。私はどちらかと言えばロック寄りの人間。好きなことを好きな風にやってみたい。そもそも正解なんてクラシックに当てはめようとすればあるかもしれないけど、クラシック以外ならまず無い。姿勢なんてどうでもいい。

マイルスなんてステージで背中丸めて下向きに構え、しかも一曲まるごと正面向かないで終わるとかあるし(笑)。ジャズではビブラートは顎でかけるのが普通だし、手で揺さぶっても構わない。何でもありです。

誰かに教わって型にはまった演奏法を身につけるより、自分なりに行き当たりばったり試行錯誤してその結果一般的ではない自己流になってしまっても、その方が自分らしくて面白そうと思えました。

それで、その行き当たりばったり感はおそらくトランペットを続けている限り続くだろうと予測できたので、この日記をちょっとおじさん臭く「トランペット奮闘日記」と名付けることにしたのです。(^^;)

あと、じつは独学でもそこそこいけるのではという確信のようなものは少しはあったのです。

それは、私がトランペットを始める前からギターや鍵盤をやっていたことです。それに、音楽理論もマニアックなぐらい勉強していたし、ソルフェージュ(譜面を見ながら移動ドで視唱する)も出来ます。

私は、『楽器はその人の頭の中にある音楽を可聴化するフィルター』だと思っています。

私は子供の頃、よく高いところに登っては落ちて怪我をするタイプでした(笑)。中学のときもちょっとやってしまい(^^;)、一ヶ月ちょっと右腕(利き手)にギブスをして生活するはめになりました。でも、おかげで左手でも箸を使ったり字を書くことが出来るようになりました。

はじめ、左手で字を書こうと思っても、とてもぎこちなく汚くてめちゃくちゃになってしまうと思います。しかし、慣れてくると面白いことに気付きます。それは、右手で書く字と似てくるのです。

字を書くというのは自分の頭の中のその「字」のイメージを手によって具現化させているのに違いありません。それゆえ、同じイメージを元に書くので左手で書くものも当然似てくるのです。

音楽でも同じだと思うのです。頭の中に奏でたい音楽のイメージがあるのならそれはどの楽器を使おうと同じように表現できるはずだと思っていたのです。

トランペットという楽器も左手で字を書くが如く、はじめは操作や音出しに手こずったとしても慣れてくれば少なくともギターや鍵盤で表現できることに近いことは出来るようになるのではと思ってました。

紆余曲折、トランペットを始めて数年かかりましたがトランペット脳というものも出来上がって、今ではギターや鍵盤からのイメージのコンバートも容易になりました。

結果的に自分は独学で良かったと思います。

ただ、独学という道は誰にでも勧められるものではありません。練習方法など自分で何をしていいかまるっきりわからない人はやはりレッスン教室などに通い講師の方に教わるのが一番いいと思います。

私自身、高校性のとき2年間ほど正式なクラシックのピアノと声楽のレッスンを受けていたことがあります。(あと、和声学も半年ぐらい)

その2年間で学んだ知識はやはり独学では得ることの出来ないもので今でも大きな支えになっています。(ソルフェージュやコールユーブンゲンなど自ずからやりだすことなんてまず無いですからね^^;)

クラシックをやりたい人は、やはりクラシック畑の先生に付くべきだと思います。以前、この日記でクラシックだけは独学では無理なのですと書いたことがありますが理由があります。

ジャズやロックは自分なりにやっても本人が自称していればそれはジャズだしロックなのです。しかし、クラシックというというのは”自分なりの”というのが許されません。他人にとってもクラシックと認めてもらわないといけないのです。

クラシックというのは「まず個性を捨ててから個性を身に付けていく音楽」なのです。そのためには、クラシックを熟知した指導者のもとで適切に学ぶ必要があります。

ジャズをやりたい人がクラシック畑の先生に付くのは考えものだと思います。クラシック畑の人はあまりジャズに興味無かったり毛嫌いしていたりする人も多いです。

以前、超有名音大卒でクラリネット教室の講師をやっている方に「ジャズが好きなんですよ」と言ったら「あっ、スカパラですか?」と返されたことがあります。まず、そんな認識なんですよね(^^;)。

吹奏楽系の人はスカパラが好きな人が多いんですよね(在籍していた大学の吹奏楽団ではそうでしたね)。そして、皆の中ではスカパラはジャズなんです。(※スカパラの個々のメンバーは本格的なジャズもします。ここで言いたいのはスカはどちらかと言えばポップス寄りだということです)

ジャズを学びたいならやはりジャズを得意としている先生に師事するべきだと思います。クラシック畑の先生の扱うジャズというのはポップスを指していることが多いと思います。

なんだかジャズジャズ言ってますけど、実は私自身も大学時代はモロジャズというものにあまり関心がなく、むしろ毛嫌っていた方なのでした。f(^^;)

そんな私が本格的にジャズに心奪われることになったのは今から10年ちょっとぐらい前だったか。これまたきっかけがありまして、いつか機会があればそのことも書いてみたいと思っています。

いや~なんだかかなり長文になってしまいましたね。本題から脱線しつつあるのを感じるのでこの辺でやめておきましょうf(^^;)。独学という道を選んでしまった訳ですが、今後も自分なりのトランペットを追求していきたいと思います。

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テーマ: 楽器 ジャンル: 音楽
Bachのマッピのカタログ

2014 年 06 月 09 日
トランペット奮闘日記


トランペットを始めてから楽器屋さんで色々カタログを貰ったりしていました。下の画像はBach10-1/2Cを購入する際に貰った「中野貿易 金管アクセサリー総合カタログ(2006年10月1日現在)」というもので木管金管楽器の色んなメーカーのアクセサリーなどが載っているものです。




Bachのトランペットだけではなく、トロンボーン、ホルン、チューバのマウスピースも載っています。トランペットを始めた頃はこのカタログをワクワクしながら見てましたね。そして、ネットなどで情報を集めては書き込んだりしていました、懐かしい。(^^;)

せっかくなので、このカタログ上で11Aと12Cの解説を見てみることにしましょう。




11Aを参照してみると「小さめの大きさで丸く豊かで、古典的なコルネット的音色。」とあります。

あと、カップの解説ではAカップは「とても深いカップで、大きく、暗い音が出せます。」、だそうです。AカップのバックボアはNo.24バックボアというもので、自分の書き込みによるとシンフォニック向けというメモがしてありました。

CカップのバックボアはNo.10というものですが、どのぐらい形状の差があるのでしょうね?断面図で確認してみたいものです。




12Cの解説は、「唇が厚くて弱く、高音域が苦手な人や、高音域で大きな音を吹く必要のある人によい。」との記述してありますが、自分が使ってみた感じだと12Cは音量が全体的に若干小さくなると感じました。

(11Aもそうです。もしかするとEM1の音量がデカすぎるので相対的に小さく感じてしまっている可能性もあるかもしれません。)

ちなみに、12Cより次に小さいのは数字が5つ飛んだ17C。これがクリフォード・ブラウンが使っていたというサイズですね(現行の新刻印と全く同じサイズではないと思いますけど)。

そのブラウニーを敬愛していたリー・モーガンが使っていたというのが12C。「クリフォードの再来か?!」と言われたほど演奏スタイルも何か共通しているものを感じますね。やはり、使うマウスピースも多少なりとも影響を受けていたのでしょうかね?

12Cと17Cでは5つも開きがあるのにサイズ的には0.1ミリしか差がないというのが何だか不思議な感じがしますね。

とりあえず、バックのマウスピース・サイズでは自分的には12Cより小さいのはもう試す必要がないとは思っています。

20CというのがBachで一番小さいサイズのようです。「たいへん小さいマウスピースで、特に弱い唇の人にのみ勧められる。」という解説。内径が15mmというのはどんな感じなのでしょうね。(^^;)

テーマ: 楽器 ジャンル: 音楽
Bach11AとBach12C、使用感想

2014 年 06 月 02 日
トランペット奮闘日記


Bach11AとBach12Cを入手して2週間ほど試した感想など書いてみたいと思います。

まず、Bach12C。12Cのサイズは15.20mm。使ってみた感想はホントに小さく感じました(汗)。自分的唇感覚では15.7mmぐらいでしょうか。しかし、演奏は十分可能です。

とくに、ミドル音域はとても出しやすい。しかし、意外と実用的音域はハイ・レあたりまでになりそうです。それより上は成功率が極端に低くなります。

とにかく、唇が窮屈過ぎて自分が無意識にシフトするハイトーン用のアンブッシュア・チェンジに支障をきたしているような感じなのです。あと、このマウスピースでは同じような理由でリップトリルがし難いです。

しかし、唇を柔軟に使わないと割り切ればハイ・レまでは出しやすいしバテにくい良いマウスピースだと思います。

例えば、ミドル音域以上を吹き続ける必要があるときバテてしまって困っている人など切り札的な感じで試す価値はあるかもしれませんね。ピッコロ・トランペット用としても向いていると思えます。

次に、Bach11A。10-1/2Cは若干大きく、12Cはちょっと小さいと感じる自分にはこれがまさにビンゴでした。内径サイズはカタログ的に15.70mm。自分的唇感覚では16.1mmぐらいでしょうか。

Aカップという結構深いカップではありますがハイ音域は12Cより出しやすいです。ただ、深いカップなのでハイノートヒッターのようなハリのある高音とはいきません。(結構細くなります)

やはり、ハイトーンの出しやすさは単にカップの深さより、まず自分の唇に適しているサイズと形状かどうかというのが重要なのだろうと思います。

しっかし、Bach11Aが惜しいんです。やはり、深いので反応が少し鈍い。サウンドもダークで自分的にはパリパリ感が少し足りない。もし、これがCカップだったら・・・

しかしながら、Bach11Cをすぐ買おうかとはさすがにねぇf(^^;)。3Bと3Cのリム形状がまるで違っていたこともあり11Cと11Aがまったく同じである保証もありませんし。

今回のことで、やっぱりEM1って吹きやすいんだなと思い知らされました。とにかく、高音は他のマウスピースに比べ軽いプレスで済む。

じつは、Bach11AとBach12Cを試し始めて数日経って顎関節に違和感が出ていたんです。とくに高音を出そうとするときBachの2本はEM1に比べてかなり唇に押し付けないといけなくなるので、顎に負荷がかかってしまっていたのだと思います。

とりあえず、EM1とBach11Aは併用可能だと思います。EM1をメインで使って、シンフォニックなサウンドが必要なときはBach11Aを使う、などの使い分けをするのがいいのかもしれません。(本心は一本ですべて出来たらいいのですけど)

さすがにBach12Cはこれ用のマッピ筋を新たに作り上げる必要があると思います。じつは数日このマウスピースだけを使ってみたりしたのですが、唇を柔軟に使ってコントロールする奏法がまるで出来ないと判断して断念しました。

いちおう、録音してみました。


課題

Bach 11Aでの試奏

Bach 12Cでの試奏


使用楽器:XO RV-GB
使用マイク:SHURE SM57

録音日:2014年6月2日


どちらも最初にダブル・ロー音域を下がっていってペダル・トーンを出した後、ロー・ドからハイ・ソまで音階で上がっていってラストはダブル・ハイ・ドで終えるというのを試みてみました。

どちらのマウスピースでもただ出すだけならダブル・ハイ・ドは可能でした。しかし、実用的な音域は12Cだとハイ・レまで、11Aはハイ・ミかファぐらいでしょうか。(慣れたらソまでいけそうな気もしますが)

けつこう、Bach11Cが気になってはいます。しかし、EM1に慣れてしまうと音量、音色、自由度、可能性など、他のマウスピースでは物足りなくなってしまっている自分がいます。だけど、安定感が・・・という感じなのです。ジレンマは続きそうです。

テーマ: 楽器 ジャンル: 音楽
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